kotonohaananshuのブログ

中世日本文化をこよなく愛するブログ。偉人の名言名句や古典名著、茶道・能狂言・武士道・俳諧・日本庭園・禅(仏教)などについて書いていきます。来るもの拒まず、去る者追わず。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【日本文化のキーワード】第十回 鬼

「鬼」とはいったい何者か。日本文化を読み解くキーワード、今回は「鬼」にスポットライトをあてて、日本人の心の中に深く分け入ってみましょう。 [第一章] 鬼とは何か ■鬼の誕生 日本文化における鬼のイメージは、多種多様、かつ複雑です。 鬼は、恐ろし…

名言名句 第七十六回 二宮尊徳 「樹木を植うるや、三十年を経ざれば即ち材を成さず」

樹木を植うるや、三十年を経ざれば即ち材を成さず。 二宮尊徳『二宮先生語録』 今回の名言は、今日のSDGsにもつながる「木を植える」というテーマです。 尊徳晩年の弟子、斎藤高行が師の没後、その教えを筆録・編纂した『二宮先生語録』から、以下、原文(漢…

名言名句 第七十五回 千利休 「渡りを六分、景気を四分に据え申し候。」

渡りを六分、景気を四分に据え申し候。 千利休~『石州三百ヵ条』 今回は、庭造り、露地の飛び石についての利休の名言です。 茶庭である露地の飛び石は、茶室へと至る庭の通路として設置され、千利休の安土桃山時代頃に成立した、比較的新しいものです。 そ…

三鷹市民講座「千利休が残した茶の湯の歴史」開講中

よみうりカルチャーの出張講座が、三鷹市生涯学習センターにて 連続3回で実施されています。 テーマは「千利休が残した茶の湯の歴史~茶道の歴史と意義をやさしく学ぶ」。 千利休が残した茶の湯の歴史~茶道の歴史と意義をやさしく学ぶ | 三鷹中央防災公園・…

【名言名句 空海】物に定まれる性なし。人、何ぞ常に悪ならん。

今回の名言は、空海晩年の著、『秘蔵宝鑰』(ひぞうほうやく)から、この句をご紹介しましょう。 物に定まれる性なし。人、何ぞ常に悪ならん。 (物には定められた性質はない。どうして人はいつまでも悪人であり続けることがあろうか。) 悪とは何か―。 人の善…