kotonohaananshuのブログ

中世日本文化をこよなく愛するブログ。偉人の名言名句や古典名著、茶道・能狂言・武士道・俳諧・日本庭園・禅(仏教)などについて書いていきます。来るもの拒まず、去る者追わず。

2021-01-01から1年間の記事一覧

名言名句 第七十一回 孟子 道は近きにあり、しかるにこれを遠きに求む。

道は近きにあり、しかるにこれを遠きに求む。 ~『孟子』離婁上 十一 中国戦国時代の儒家、孟軻(孟子)の名言です。 出典は四書の一、『孟子』の離婁上 十一より。 以下、原文、読み下し文、解釈をご紹介しましょう。 【原文】 道在爾而求諸遠 事在易而求諸…

佐渡と世阿弥伝説

今日の能を大成し、『風姿花伝』、『花鏡』などの能楽理論書を多数著述した世阿弥。 日本の文化史、芸能史において並びなき偉人とされますが、晩年幕府より罪を受けたため、その人生の最終局面は歴史に記されず、六百年後の今も謎に包まれています。 なぜ佐…

横浜よみうりカルチャー6月新講座「茶の湯の始まり」他全3教室

6月より、横浜にて新しい【言の葉庵】カルチャー講座が始まります。 いずれも初心者対象の日本文化入門コースです。 ご興味がありましたら、ぜひ、ご参加お待ちしています。 NEW!〈横浜市・よみうりカルチャー横浜校〉 1.一日講座:茶の湯のはじまり~茶…

名言名句 第七十回 鳥鳴きて山更に幽なり。

鳥鳴きて山更に幽なり。 ~王籍『入若耶渓』 茶席の禅語として古くから親しまれる漢詩の一文です。 この一句のみ書かれることが多いのですが、もとの形は、漢詩の中の次の対句。 (原文) 蝉噪林逾静 鳥鳴山更幽 (読み) 蝉噪(さわ)ぎて林逾(いよいよ)…

名言名句第六十九回 大事の思案は軽くすべし。(直茂公壁書)

大事の思案は軽くすべし。~鍋島直茂『直茂公壁書二十一箇条』 今回は戦国時代、西国一、二の名将と称された鍋島直茂の名言をご紹介します。 大事の思案は軽くすべし。 原典は、佐賀藩に伝わる、直茂の訓戒を箇条書きにした『直茂公壁書二十一箇条』(元禄五…